持続可能な社会を科学で考える

栗山 恭直 先生

持続可能な社会のタイトルで基盤教育の講義を始めて5年ほどになる。持続可能な社会を達成するには、科学技術が重要な役割をすることから講義の前半を科学技術に関することを。後半を4,5人のグループで科学技術を使ってのSDGsの課題解決方法の提案プレゼンを行っている。前半の講義では、地球温暖化・エネルギー・発酵の科学・医薬品・農薬肥料・プラスチックについて歴史から最先端の内容を講義している。エネルギーでは、水素エネルギーやアンモニア発電などを取り上げ、発酵を知ることはバイオマスからエネルギーを取り出し、プラスチックを作る基本になるので重要である。それらの内容をもとに学生たちはグループワークに取り組んだ。SDGsは、小学校での総合学習でも取り上げられているので大学生には、単なる調べ学習の発表に終わらないように最初に指示をした中間発表会を行い、他の班などの意見を参考に最終発表会を開催した。中間発表では、より具体的な数字等で説得させるスライド作り等を指導した。中間発表もオンラインで行ったため本番でのトラブルはなかった。

最終日は、ZOOMを使ってのオンライン発表会だった。10分の発表5分の質疑で発表会を開催した。内容は、エネルギー・食品ロス・マイクロプラスチック・雪氷エネルギーだった。外部の人にも告知した結果、工学部の教員、山形県内の新聞とテレビ関係者、千葉商科大学の教員と4名のオンラインでの参加があった。最後に講評頂いたが、学生たちにはうれしいコメントが多くて今後の励みになったようだ。一年目のこの経験を今後に活かしてほしいと思う。