基盤共通教育と『スタートアップセミナー』

橋爪 孝夫 先生

ご入学おめでとうございます。これから大学で学ぶ皆さんに参考として社会はどんなことを期待しているかについて一つご紹介します。2025年2月の中央教育審議会答申では、AI時代において技術を使いこなしつつ、持続可能な社会の担い手として活躍できる人材が求められるとされています。知識や技能の習得に留まらず、社会参加への志や態度を養うことが期待されているのです。

皆さんが将来このように活躍するための一歩目として、山形大学の基盤共通教育では学ぶべき様々な科目を準備しています。「導入科目」は大学教育の入り口=科学的な思考態度・手続きを身に着ける準備段階の科目群であり、中でも「スタートアップセミナー」は全ての山形大学生が受講する共通体験の役目を持っています。

授業では具体的なテーマに即してグループ学修を行う中で「文献・資料調査」「課題発見・探究」「口頭発表」「レポート作成」といった技術を実践的に学んでいきます。これにより大学での知的創造活動の基礎となる「学びの型」を身につけることが出来ます。これらは基盤共通教育の「基幹科目」をはじめとした他の科目で学ぶためのトレーニングでもあり、求められている内容が明確ですので、自分で目標達成のスケジュールを立てながら学んでいく実践にもなります。

大学での学びやグループワークに不安がある方にとっては支えになり、高校で探究学習に深く取り組んだ方にとっては理解度や身に着けた学修スキルを確認する機会にもなります。大いにご活用ください。

※中央教育審議会「我が国の「知の総和」向上の未来像~高等教育システムの再構築~(答申)」2025年2月中央教育審議会大学分科会