就業体験を通して働く意味を考えてみませんか?

松坂 暢浩 先生、山本 美奈子 先生

本授業は、山形県内での就業体験(インターンシップ)を通して、早期からキャリア意識と学習意欲を高め、「働くとは何かを考える」ことを目的としています。また本授業は、学生の成長につながる教育的効果が高いインターンシップとして、2018年度に文部科学省の「大学等におけるインターンシップ表彰」で最優秀賞(全国1位)を受賞しました。

授業の内容は、まず授業内でインターンシップ参加準備のための事前学習を行います。そして、夏休み中に山形県内の中小企業(山形県中小企業家同友会加盟企業)および官公庁(山形県内の自治体)で3日間のインターンシップに参加します。インターンシップ参加後には、事後学習として成果報告会を実施します。

2019年度に履修した学生65名のアンケート調査では、95.4%が参加したインターンシップに満足していました。また76.9%が参加前に比べ参加後は中小企業や官公庁のイメージが肯定的に変化したと回答していました。参加後の感想として、「仕事の大変さや働くことのやりがいを知ることができ、自分に足りないことを見つけ、将来についてもっと考えていかなければならないと感じることができました」や「インターンシップ実習中に担当者からビジネスマナーについて、具体的に説明を聞いてとても参考になりました」などのコメントがありました。

大学1年生の時期からインターンシップに参加することは、これからどのように大学で学んでいくか、また将来の進路について真剣に考える良い機会になります。皆さんの履修をお待ちしています。

低学年からインターンシップに参加する意味

人文社会科学部人文社会科学科 2年

成田 奈乃子

私が「プレインターンシップ」を履修した理由は、文部科学省のインターンシップ表彰で全国最優秀賞を受賞した授業であると知り、興味を持ったからです。授業を履修し、大学1年生からインターンシップを体験できて良かったと思う点が3つあります。

1つ目は、自分にとって働くことは何かを考える機会になったことです。また、社会人とコミュニケーションをとったり、ビジネスマナーを身につけられたりといった貴重な経験をすることができました。

2つ目は、自分自身の課題を発見でき、目標をもって大学生活を送るきっかけになったことです。私は、インターンシップに参加し、自分の意思を伝える力が欠けていることに気がつきました。この気づきを無駄にせず、これからの大学生活で意識して改善していこうと考えています。

3つ目は、中小企業のイメージが大きく変わったことです。中小企業と聞くとあまり良い印象はありませんでした。しかし、地域のために活躍している点や従業員ひとりひとりの意見を尊重している点などの山形の中小企業の魅力を知れたことで、中小企業のイメージが良くなりました。このおかげで、将来の就職先を選ぶ視野が広がりました。

私は、大学1年生でインターンシップを経験した人と大学3年生で初めて経験する人とでは、その後の就職活動において大きな差がつくと思います。この授業のインターンシップは、3日間という短い期間でありながら貴重な経験ができ、さらにビジネスマナーなども学べることから、後輩にお勧めできる授業です。