「自分を創る」とは

橋爪 孝夫 先生

山形大学の基盤共通教育では、段階を踏んで学びの「型」を身につけることが出来る仕組みづくりに注力しています。この中で基幹科目は、文字通り基盤共通教育の「基幹」を担い、少人数、アクティブ・ラーニング(課題発見・探求)型の授業を志向しています。

そのため基盤共通教育の導入科目で課題発見・探求学習の技術を学び、基幹科目では身につけた技術を発揮し、応用することで段階を踏んで慣れていくことが出来ます。このような原理原則を重視し、この授業では「導入科目で学び、身につけた学びの技術で」「新たなテーマに取り組む」「主体的な学びの」活動を評価することにしています。

これに対して取り組むべきテーマ(主題)は探求の創意工夫が試されるものとなっています。果たして「自分を」「創る」とはどういうことなのか。学生個人を主役とみなして、自己研鑽・スキルアップだけで良いのか。「様々な立場や考え方」から見ると、社会が「大学生」に求めることは度外視して良いものか。或いは大学生に限らず、現代を生きる私たち皆に関係があるとされているSDGsなどはどうでしょう。大学生の期間はモラトリアムだから、社会と「切れて」いて良いのでしょうか。

色々な観点から「自分を創る」ことについてグループで話し合い、論(根拠を持った主張)を交えて「予め定められた唯一の正解があるわけではない」課題の前に立ち「問いて学ぶ」の精神で説得力のある結論を導く訓練をしてみましょう。

なお開講年度や時間割の関係で履修出来ない場合、私の他の基幹科目も同様の授業構成になっていますのでシラバスをご確認ください。

大学で教育を受ける意味とは

地域教育文化学部地域教育文化学科

渡部 星来

「自分を創る」は、「共生を考える」の講義です。学士課程基盤教育院の橋爪孝夫先生が担当されていて、様々な視点から、「自分を創る」とはどういうことなのかを、履修者一人一人が探求します。私は、大学生としてどのように学びを深めて、成長していけばよいのかに関心があり、この講義を履修しました。

講義形式としては、ほとんどが対面ですが、グループごとに研究を進める中では、メンバー1人1人が協力して調査したことを報告し合い、発表資料をまとめたりもしました。

突然ですが、皆さんは大学で教育を受ける意味は何だと考えますか。「資格を取るため」、「医師になるため」、などと考えている新入生の皆さんもいらっしゃると思います。私自身も「教師になるため」に勉強をして大学を目指し、入学しました。確かにこの考えは間違いではありません。しかし、本当にそれだけでしょうか。

私はこの講義を履修し、「自分を創る」とはどういうことなのかを探求していくことを通して、大学教育に対するイメージが大きく変わり、自分自身の大学での学び方を見つめ直すことができました。大学教育では、「教育学」、「経済学」などの専門科目ももちろん大切ですが、それ以外にも基盤共通教育を受けることで、幅広い知識と教養を見つけ、物事を多角的多面的な視点でとらえ、生きていく力がつけられるということを実感しました。

先が見えないこれからの時代を生きていく私たちだからこそ、答えのない問いに対して向き合っていく力を身につけることは大切です。皆さんも、この講義を受け、大学での学びをより有意義なものにしてみませんか。