充実した学生生活を始めるために

佐藤 琴 先生

基盤共通教育の教養科目「地域と共に歩んだ山形大学147年史」を人文社会科学部の小幡圭祐先生と担当している佐藤琴です。この授業は2022年から始めて、2025年度で4年目になります(「●年史」の「●」は一年毎に増えます)。

皆さんが通う小白川キャンパスは今から104年前の1921年に山形高等学校(開校は1920年)の校舎と学寮等の施設が整備されました。山形高等学校の同窓会であるふすま同窓会は、2020年に創立100年記念事業を実施すべく2019年から準備をしていました。その事業の一つが山形大学附属博物館での展覧会です。附属博物館の学芸研究員でもある私は、展覧会準備の一環として新宮学先生(現山形大学名誉教授)、ふすま同窓会の資料で修士論文をまとめた豊田龍平さん(平成24年度卒業生・現山形大学職員)、そして小幡先生と私とで資料調査を実施しました。

皆様ご存じのとおり、2020~2021年はコロナ禍で附属博物館を開館することができず、展覧会は実現しませんでした。しかし、その成果を小幡先生が小冊子にまとめました。また、学芸員資格取得を目指して「博物館実習」を受講した学生さんたちにも、山大生がふすま同窓会や小白川キャンパスに興味を持てるような展示を考え、準備してもらっていました。2021年12月にこれらをwebコンテンツとし、小冊子とあわせてインターネット上で公開しました(http://museum.yamagata-u.ac.jp/online-exhibitions/fusuma/)。

この活動を通して、小白川キャンパスだけでなく山形大学の歴史を知る機会が山大生の皆さんにほとんどないことに気がつき、それはもったいないなと思いました。小白川キャンパスと附属博物館には山形大学の歴史を物語る痕跡がいろいろとあります。

毎日通うキャンパスの風景のなかに歴史があることに気づいたり、先輩たちの学生生活を知ったり、自分が所属する学部以外の設立の経緯などに触れることは、皆さんが山大で過ごす一時を豊かにすることでしょう。受講をぜひお待ちしています。